社会のニュース、職場のトラブル、友人の悩み…気づけば、遠くの出来事まで自分のことのように感じて、心が疲れていませんか?なんでも自分事として捉える優しさは素敵だけど、時には距離を置くことも大切。今回は、関係のないことをスルーする力を育てて、自分自身をもっと大切にするヒントをお届けします。
目次
なぜ「自分事」にしすぎると苦しくなるのか?
私たちは日々、さまざまな情報や出来事に触れながら生活しています。
ニュースで報じられる社会問題、職場で起こる人間関係のトラブル、SNSで流れてくる誰かの悩みや怒り——それらを「自分には関係ない」と割り切ることが難しい方も多いのではないでしょうか。
らくラクダは職場での周りから聞こえてくる会話も、「自分が関係しているのではないか?」と気になってしまうよ汗
もちろん、他者の痛みに共感できることは素晴らしい力です。
しかし、すべてを自分のことのように受け止めてしまうと、心の中に余裕がなくなり、知らず知らずのうちにストレスが蓄積されていきます。
心の負担がどんどん重くなる
たとえば、遠くの国で起きた悲しい出来事に胸を痛めたり、職場の誰かの不機嫌に自分が原因ではないかと悩んだり。
本来であれば距離を置いてもよいはずのことまで、自分の責任や課題として背負ってしまうと、心の負担はどんどん重くなってしまいます。
このような状態が続くと、感情の波に飲み込まれやすくなり、疲れやすくなったり、自己否定につながったりすることもあります。
まるで水を吸いすぎたスポンジのように、もう吸収できないのに、それでも周囲の感情を取り込もうとしてしまうのです。
「自分の問題ではない」と線引きする
だからこそ、「これは自分の問題ではない」と線引きをすることは、決して冷たいことではありません。むしろ、自分の心を守るための大切な選択なのです。
「スルーする」と聞くと、冷たい態度や無関心のように感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ここでいう「スルー力」とは、必要以上に自分の心をすり減らさないための、健全な距離感を保つ力のことです。
他人の感情や社会の出来事に共感することは、人としての優しさや思いやりの表れです。
ただし、その優しさが過剰になると、自分の心が疲弊してしまいます。
スルー力とは、そうした共感のバランスをとるための力であり、「自分の心を守る優しさ」と言い換えることもできます。
たとえば、SNSで誰かが怒っている投稿を見たとき、「自分が何か悪いことをしたのでは?」と考えてしまう方もいるかもしれません。しかし、その怒りはその人自身の問題であり、あなたが責任を感じる必要はないのです。スルー力があると、「これは自分に関係のない感情だ」と判断し、必要以上に心を乱されずに済みます。
無関心との違いは、「関心を持たない」のではなく、「関心を持ちすぎない」ことです。誰かの悩みに耳を傾けることは大切ですが、自分の心が限界を迎えているときには、距離を置くことも必要です。それは決して冷たい行動ではなく、長く優しさを保つための知恵なのです。
スルー力は、心の水面を穏やかに保つための技術。この力を育てることで、他者にも自分にも、より優しく接することができるようになります。
スルー力で相手にも自分にも優しくなれるね!
関係ないことを手放す、スルーする勇気
「スルーする」と決めることは、時に勇気が必要です。
なぜなら、私たちは「気にかけること=優しさ」と教えられて育ってきたからです。
誰かの悩みに共感できないと冷たい人だと思われるのではないか、無関心だと誤解されるのではないか——そんな不安が、スルーすることをためらわせます。
スルーしても良いのか?って心配になるよね!
ですが、すべてに反応していたら、心はすぐに疲れてしまいます。
まずは「これは本当に自分が関わるべきことか?」と問いかける習慣を持つことが大切です。
その問いに「いいえ」と答えられるなら、そっと手放してみましょう。
身近な情報源を遠ざけてみる
たとえば、ニュースで流れる悲しい事件。心が痛むのは自然なことですが、毎日その情報に触れ続けることで、気持ちが沈んでしまうなら、情報との距離をとることも必要です。
ニュースを見ない日をつくる、SNSの通知をオフにする——それだけでも、心の負担はぐっと軽くなります。
ニュースやSNSから離れることで心の負担は軽くなるよ!
職場でもスルーしてみる
また、職場や家庭での人間関係でも、「相手の機嫌は自分の責任ではない」と認識することが大切です。
誰かが不機嫌なとき、それをすぐに自分のせいだと思い込むのではなく、「今日はそういう日なのかもしれない」と受け流すことで、心の揺れを小さくすることができます。
職場でもスルー力は大事だね!
スルーすることは逃げではない
むしろ、自分の心を守るための前向きな選択です。すべてを抱え込まず、必要なことだけに集中することで、より穏やかで健やかな日々を過ごすことができるのです。
全部抱えなくても、あなたは優しい
優しい人ほど、世界の痛みに敏感です。
遠くの誰かの悲しみに心を寄せ、身近な人の不機嫌に気を配り、いつも「自分にできることはないか」と考えてしまう——その姿はとても尊く、思いやりに満ちています。
あなたの心を守ることであなたの優しさが続く
でも、だからこそ忘れないでほしいのです。
すべてを自分のことのように受け止めなくても、あなたの優しさは失われません。
むしろ、自分の心を守ることで、その優しさは長く、深く、穏やかに続いていくのです。
世界には、あなたが関わらなくても流れていく出来事がたくさんあります。
それらをすべて抱え込む必要はありません。
あなたは、もう十分に優しい。だからこそ、少しだけ肩の力を抜いて、心の平穏を保ってくださいね。
まとめ
今回は、関係のないことをスルーする力を育てて、自分自身をもっと大切にするヒントをお届けしました。
参考になったら嬉しいです。

