食品スーパーへ買い物に行くことが手間だと感じる人は多いのではないでしょうか。食品の宅配サービスを調べると、たくさんのサービスが提供されています。今回はたくさんある食品の宅配サービスの中で、「生協」を紹介します。「生協」に興味があるものの、怪しくないのか?宗教ではないのか?といった不安に対して5年以上生協を利用している筆者が分かりやすく生協について解説します。
目次
生協とは? 生協と生協の種類について
ここでは「生協」という組織と種類について分かりやすく解説します。
生協とは
「生協」は「生活協同組合」の略です。生活者が集まってみんなで生活に必要なものを購入したり、サービスを受けたりするための団体です。生活者の一人ひとりがお金を出し合い、みんなで利用・運営しています。生協について表すのに使われる「コープ」とは、「協同組合」を意味する英語「co-operative(コーペラティブ)」からとったものです。なお生協では利用者のことを「お客様」ではなく「組合員」と呼びます。
生協の種類
生協にはさまざまな種類があり、それぞれの目的や活動内容によって分類されます。ここでは代表的な生協を4つ紹介します。
消費生協(消費生活協同組合)
主に食品や日用品を取り扱っています。品質の良い商品を適正価格で提供しています。
医療生協(医療生活協同組合)
医療サービスを提供する生協です。組合員や地域住民に対して診療所や病院などの医療施設を運営し、健康診断や健康相談などを実施しています。
共済生協(共済生活協同組合)
生命保険や損害保険などを提供しています。災害や病気、事故などのリスクに備えることができます。
農協(農業協同組合)
農家が中心となって組織され、農産物の販売や購買事業、金融事業などを行います。農業の振興や地域社会の発展に寄与しています。
消費生協が提供するサービス
ここでは消費生協の提供している代表的なサービスを紹介します。
店舗での商品販売
生協の店舗で食品や日用品を販売しています。生鮮食品から加工食品・調味料・日用品など、幅広く食品・日用品を取り扱っていることが一般的です。
商品の宅配
組合員が注文した商品を自宅まで配達します。一般的な生協の宅配サービスでは、注文した商品が週に1回お届けされます。注文は約1週間前が目安です。
共済の販売
大きな生協や総合的なサービスを提供している消費生協では共済の販売を行っています。
地域活動
健康講座や料理教室、子育てサークルなどの地域活動を通じて、コミュニティの形成にも貢献しています。無料の講座あるので気軽に参加することが出来ます。
食品スーパーと生協の違い
大きな違いは所有者と運営目的です。生協は組合員のものであり、非営利目的です。一方食品スーパーは企業や個人のものであり、利益を追求した営利目的です。
生協 | 食品スーパー | |
所有者 | 組合員 | 企業や個人 |
運営目的 | 非営利 | 営利 |
利用者の目線では違いに気付くことはなく、あまり気にしなくても良いかもしれません。
生協を利用するメリット3選
ここからは生協を利用するメリットをご紹介します。
高品質な商品を利用できる
生協は品質にこだわり、安全で安心な商品を提供しています。各生協で独自の添加物基準・農薬基準や原産国基準を設けられていることが多く見られます。スーパーの同じ基準の商品と値段を比較すると生協の方が安く提供している商品もあります。
宅配サービスが利用できる
自宅まで商品を配達してくれます。忙しい家庭や高齢者にとって非常に便利です。
組合員の意見反映している
組合員が運営に参加し、意見を反映させています。これにより組合員の声に答えたサービスや商品が提供されます。
生協を利用するデメリット3選
ここからは生協を利用するデメリットをご紹介します。
組合員登録・出資金が必要
生協を利用できるのは原則組合員だけです。そのため組合員にならないと商品やサービスを利用することが出来ません。加えて生協に加入する際には出資金が必要です。これは組合員としての資格を得るためのもので、出資金は生協を脱退する際には返還されます。入会時の出資金は1,000円程度が多く見られます。
宅配サービスの宅配頻度や曜日・時間が指定できない
宅配サービスは、前の週に注文、翌週のお届けが一般的です。そのため、配送の頻度は週1回となります。さらに曜日や時間を選べないことが多くあります。不在の場合は置き配となり、基本的に再配達は行われません。ご自宅に置くスペースがない場合やオートロックのマンションの場合、利用出来ない場合があるので事前に確認するようにしましょう。
商品数を絞った商品ラインアップ
生協が取り扱う商品は、食品スーパーに比べてラインアップが限られていることがあります。理由は大きく二つあります。一つは独自の基準に満たす商品を取り扱うため、こだわりに合致する商品を選定するために商品が少なくなっていることがあります。二つ目は、スーパーと同じ商品を販売しても同質化してしまうことからオリジナル商品に絞って販売しているケースがあります。各生協ごとに商品来ナップは異なります。見方を変えればオリジナル商品も豊富にそろえており、生協でないと買えない商品が多くあると言えるでしょう。
生協の利用までの流れ 4ステップ
- 生協を探す
- 資料請求・加入申し込み
- 加入手続き
- 利用開始
まずは生協を探してみよう
お住まいの地域の生協を探すところから始めてみましょう。以下のサイトではお住まいの地域の生協が簡単に検索できるのでおすすめです。
https://jccu.coop/coopmap (日本生活協同組合連合会HP)
筆者の利用体験談
生協を利用して5年以上経ちます。日配品(豆腐や納豆)や冷凍食品を中心に購入し、毎週金曜日に配達してもらっています。生協を利用することで食品スーパーでの買い物に行く頻度が少なくなりました。さらに1回の買い物の量が少なくなるので、重たい商品を持ち帰る必要もなくなります。お気に入りの生協オリジナル商品があるため、今では生協なしの生活は考えられないほど頼りにしています。
まとめ
今回の生協の基本からメリットデメリットを紹介しました。生協は怪しい宗教の組織ではなく、消費者のための消費者が運営する組織です。生協を上手に活用して豊で楽な生活をしましょう。
コメント
Hi, this is a comment.
To get started with moderating, editing, and deleting comments, please visit the Comments screen in the dashboard.
Commenter avatars come from Gravatar.